こんにちは、詩人の真名井大介です。本屋・生活綴方にて、「わたしの本をつくる」をテーマにしたトークシリーズの第2回目を、11月に開催することになりました!今回のゲストは、ご自身で小説や詩を作品発表しながら、ブックデザイナーとしてもご活躍されているお二人。いぬのせなか座の山本浩貴さん、ヒロイヨミ社の山元伸子さんです。
「絵 ・ 写真・音楽にはない、詩や小説といった “言語表現” ならではの可能性とは?」
「電子データではなく、時間とお金をかけて言語表現を “本” という形にする意味とは?」
詩人として作品を創作するなかで、僕は今、この二つの問いと向き合っています。
もちろん創作を始めるにあたっては、「詩と本が好きだから」という理由だけで十分でした。しかしこれからも創作を続けていこうとする今、「好きだから」という理由以上に、自分を支えてくれる “確かな足場” のようなものの必要性を、ひしひしと感じています。
「なぜ言語表現をするのか?」「なぜ本なのか?」これらの答えが自分なりに深まっていくほど、迷いやぶれがあったときにも立ち直せるし、作品の次元としても開くものがきっとある。そんなことを思って、言語表現や自分の本づくりをしていきたいあなたと一緒に、それぞれの “足場” を確かめ合う、そんな時間を開いてみたかったのです。
ゲストにお迎えする山本浩貴さん、山元伸子さんは、「言語表現の可能性」と「本をつくる意味」に真正面から向き合い、自分なりの答えを提示している数少ない実践者のお二人です。
・なぜわたしたちは言語表現をするのか?言語表現ならではの可能性とは?
・言語表現に「本」という形をあたえる意味とは?
・実際にわたしの手で「本」をつくるとき、何にこだわって、どんな風にデザインするのか?
自分の手で本をつくったことのあるひとも、これからのあなたも、これらの問いを囲んでぜひ一緒に、お互いの創作の “足場” を確かめ合えたら嬉しいです。11/2 の夜、妙蓮寺、本屋・生活綴方またはオンラインにて、お会いしましょう。
イベント詳細
- 日時 2023/11/2(木)19:00 開場・19:30 ~ 21:00
- 場所 本屋・生活綴方(東急東横線・妙蓮寺駅徒歩2分)
- 参加費 1800 円+税(現地参加・オンライン参加)
- 定員 現地参加 15 人 / オンライン参加100人
オンラインライブ配信について
- オンライン配信はvimeoを使用します。スマートフォンやPCのブラウザで閲覧いただけます。配信日までに、チケットをご購入の皆様にURLを送付いたします。”info[@]tsudurikata.life”(@前後のカッコは外してください)のアドレスが届くように受信設定をお願い致します。
見逃し配信
- チケットをご購入のすべての方は一ヶ月間の見逃し配信を閲覧できます。後日配信用のURLを送付いたします。
登壇者プロフィール

真名井大介 1988年島根県生まれ / 詩人。「わたしたちを生かしているものの正体とは」を主題に、詩作とライブパフォーマンスを行う。2022年に第1詩集『生きとし生けるあなたに』を、自らの手で紙選びからデザインまですべて行い、どうにか初刊行。第6回永瀬清子現代詩賞入選。
● Official:http://daisukemanai.com

山元伸子 1972年富山県生まれ。早稲田大学卒業後、書評紙編集者を経て、2002年よりフリーのブックデザイナー。2007年よりヒロイヨミ社として、かろやかな〈本〉のあり方を探りながらリトルプレスの制作を続けている。製本作家・都筑晶絵とのユニットananas pressとしても活動中。
● Official:https://hiroiyomu.blogspot.com/

山本浩貴 1992年生。言語表現・レイアウト。小説や詩やパフォーマンス作品の制作、書物・印刷物のデザインや企画・編集、芸術全般の批評などを通じて、〈私が私であること〉の表現あるいは〈私の死後〉に向けた教育の可能性について共同かつ日常的に考えるための方法や必然性を検討・実践している。主な小説に「無断と土」(鈴木一平との共著、『異常論文』ならびに『ベストSF2022』掲載)。主な批評に「死の投影者による国家と死」(『ユリイカ』2022年9月号 特集=Jホラーの現在)、主なデザインに「クイック・ジャパン」(159号よりアートディレクター)、吉田恭大『光と私語』(いぬのせなか座叢書)。主な企画・編集に『早稲田文学』2021年秋号(特集=ホラーのリアリティ)。2015年より主宰する「いぬのせなか座」は、小説や詩の実作者からなる制作集団・出版版元として、各種媒体への寄稿・インタビュー掲載のほか、パフォーマンスやワークショップの実施、企画・編集・デザイン・流通を一貫して行なう出版事業の運営など多方面で活動している。
● X(Twitter):https://twitter.com/hiroki_yamamoto
イベント関連書籍
『造本設計のプロセスからたどる 小出版レーベルのブックデザインコレクション』
西山 萌 (編集), 三條 陽平 (編集), 加納 大輔 (編集)

※ 本イベントは『造本設計のプロセスからたどる 小出版レーベルのブックデザインコレクション』(グラフィック社) に、真名井の詩集と奥誠之さんの著書が掲載いただいたご縁から生まれた企画です。