エッセイ

書店と冒険|荻田泰永

ーー元々、冒険研究所として人が集えるような場作りを求めた。しかし、事務所だと人が集う理由としては足りない。もっと不特定多数の人が、自由に出入りできるようにしたいという想い。休校措置で出会った子供たちが、この街のどこで文化 […]

文集・猫以外|浅生鴨・わかしょ文庫ほか

猫はうつくしい、かわいい、おもしろい……。すべてのポジティブな形容詞を与えても言い尽くせぬ魅力がある。猫は人生の余暇をすべて積み上げても語り尽くせぬ物語を日々創出している。ただ、ここ最近、誰も彼も、猫をあまりに褒めそやし […]

お調子者のスパイス生活|矢萩多聞

台所で、店先で、雑踏で、人と人の間でクミンシード。その匂いが呼吸とともにやってくると、ぼくの腹の底のほうで「生きてるぜい」という野太い声が響くのだ。 お調子者の装丁家が綴る、辛くも酸っぱいスパイスの記憶。レシピと付録のス […]

文集・本をつくる生活(ブクサムZINE2022)

本を”独立”してつくるひとびとの生活 本の内容の話、本づくりの話は多々あれど、本をつくっているひとの生活についての話は意外と知られていない。そんなこと、ほんらい知る必要がないのだが、本のあちらがわにいる人は当たり前だけど […]

ジャグラーのぼうけん vol.1 /青木直哉

フツーの中学生、ジャグラーになって、世界へ。 ジャグリングのメディア「PONTE」編集長の青木直哉が、いかにして14歳でジャグリングを始め、また、なぜ世界のジャグリングシーンをその目で見ようと夢を膨らませたのか。ジャグリ […]

往復書簡 ふつうの書店員 / ながいあつこ・三浦拓朗

書店は、そして書店員は、そのまちの文化の担い手である。しかし、書店は続々閉店し、書店員は職場を失いつつある。職場が残っていたとしても生活するのにやっとの給与しか受け取れない。 長年の棚作りの経験に裏打ちされた技術をもつ熟 […]

点綴3

構成 美味しいひとの話 1 COYAMA 奥真理子さん 洋菓子sinonoka 篠﨑大介さん・寿子さん あらく農園 三枝浜太郎さん 美味しいひとの話 2 漫画     ふしぎなミャンマー料理屋の思い出 小指 日記   反 […]

文集・バイト / 曽根雅典ほか

こないだ四〇歳になった。これまでの人生でもっといろんなしごとをしてこれたらよかったのに、とふと思った。人生だいたい八〇年として、あと半分しか時間がない。こういう動物に生まれてしまったからには世の中のできるだけ多くのものご […]

海峡のまちのハリル製作日記 ー ゲラを待つ日々 / 末沢寧史

三輪舎より昨年末に刊行された絵本『海峡のまちのハリル』。企画から完成までにかかった年月はおよそ10年。師匠の絵本作家・小林豊さんとの出会い、イスタンブルへの遊学、画家になる夢の挫折……。絵本が出来上がるまでのできごとを、 […]