本屋・生活綴方は「本を売る本屋」であると同時に、生活綴方出版部=「つくる本屋」として出版活動をおこなっています。
当店で展示をおこなったアーティスト、当店に出入りする常連さんや特技を持った店番さんなど、当店にかかわるひとと一緒に本づくりをしています。すべての本の印刷は当店併設の工房にあるリソグラフを使用。通常の印刷では出し得ない味と親しみやすさが好評です。また、製本は店番や有志による「人力製本」。ゆえにたくさんの部数を一度につくれるわけではありませんが、手触りがある本が日々生まれています。
書店様へ
生活綴方出版部の本はほとんどすべて、書店様にてお取り扱いが可能です。詳しくは「お取引」をご覧ください。
書店と冒険|荻田泰永
ーー元々、冒険研究所として人が集えるような場作りを求めた。しかし、事務所だと人が集う理由としては足りない。もっと不特定多数の人が、自由に出入りできるようにしたいという想い。休校措置で出会った子供たちが…
文集・猫以外|浅生鴨・わかしょ文庫ほか
猫はうつくしい、かわいい、おもしろい……。すべてのポジティブな形容詞を与えても言い尽くせぬ魅力がある。猫は人生の余暇をすべて積み上げても語り尽くせぬ物語を日々創出している。ただ、ここ最近、誰も彼も、猫…
お調子者のスパイス生活|矢萩多聞
台所で、店先で、雑踏で、人と人の間でクミンシード。その匂いが呼吸とともにやってくると、ぼくの腹の底のほうで「生きてるぜい」という野太い声が響くのだ。 お調子者の装丁家が綴る、辛くも酸っぱいスパイスの記…
文集・本をつくる生活(ブクサムZINE2022)
本を”独立”してつくるひとびとの生活 本の内容の話、本づくりの話は多々あれど、本をつくっているひとの生活についての話は意外と知られていない。そんなこと、ほんらい知る必要がないのだが、本のあちらがわにい…
シの本 / 佐藤yuupopic
コロナ禍だからこそ練り上げられた言葉たち 佐藤さんは主に野球をテーマにした詩で知られ、ご自身のレーベル「風神雷神や。」でいくつかの詩集を発行しつつ、各地のポエトリーリーディングを活動の場としています。…
ジャグラーのぼうけん vol.1 /青木直哉
フツーの中学生、ジャグラーになって、世界へ。 ジャグリングのメディア「PONTE」編集長の青木直哉が、いかにして14歳でジャグリングを始め、また、なぜ世界のジャグリングシーンをその目で見ようと夢を膨ら…
往復書簡 ふつうの書店員 / ながいあつこ・三浦拓朗
書店は、そして書店員は、そのまちの文化の担い手である。しかし、書店は続々閉店し、書店員は職場を失いつつある。職場が残っていたとしても生活するのにやっとの給与しか受け取れない。 長年の棚作りの経験に裏打…
点綴3
構成 美味しいひとの話 1COYAMA 奥真理子さん洋菓子sinonoka 篠﨑大介さん・寿子さんあらく農園 三枝浜太郎さん美味しいひとの話 2漫画 ふしぎなミャンマー料理屋の思い出小指日記 …
文集・バイト / 曽根雅典ほか
こないだ四〇歳になった。これまでの人生でもっといろんなしごとをしてこれたらよかったのに、とふと思った。人生だいたい八〇年として、あと半分しか時間がない。こういう動物に生まれてしまったからには世の中ので…
点綴 vol.01〈新版〉
点綴(てんてい):点を打ったように、ほどよく散らばっていること。ばらばらのものを綴り合わせること。 まちの本屋・石堂書店の再建プロジェクトをきっかけに開業した、本屋・生活綴方。この場所がなんとも不思議…
海峡のまちのハリル製作日記 ー ゲラを待つ日々 / 末沢寧史
三輪舎より昨年末に刊行された絵本『海峡のまちのハリル』。企画から完成までにかかった年月はおよそ10年。師匠の絵本作家・小林豊さんとの出会い、イスタンブルへの遊学、画家になる夢の挫折……。絵本が出来上が…
ODD ZINE VOL.7 本屋・生活綴方特製リソグラフ版 / 太田靖久ほか
新潮新人賞出身の小説家である太田靖久・企画編集のインディペンデント文芸ZINE『ODD ZINE』のVOL.7を、本屋・生活綴方のリソグラフで特別版として刊行します。今号の特集は<作家たちの手書きメモ…
ちいさなお話し会 vol.1「本の話」/ 小鳥美茂
「誰かの当たり前は、当たり前じゃない。あなたの当たり前も、当たり前じゃない」 「じぶんにとっては当たり前過ぎて、人に話すほどではないと思っているようなこと。そういうことを、聞いてみたいと思いました。誰…
この街で / 矢部真太
学生時代にカメラを手にした矢部真太は当初、特定秘密保護法や安保法案に反対するデモを行っていた同世代の学生たちを皮切りに、いきいきとした被写体を主に選びながら写真家として活動してきた。卒業後は新聞記者と…
からだが教えてくれた―『東京の生活史』を読む/みやべほの
「本の中に自分を見つける。それが好きな自分でも嫌いな自分でも構わない。その時に響いた言葉は、自分のいまの状態を教えてくれる。」ある日悩んで手に取った『東京の生活史』を読んで、彼女は書きはじめる。読むこ…
私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE vol.4 「まちへ、道へ、未知へ」 / 安達茉莉子
「まちへ、道へ、未知へ」 「引っ越し」「本棚」「食」。次なるテーマは「自転車」。 妙蓮寺に引っ越してきて半年、生活は充実している。でも、せっかく横浜に住んでいるのに横浜らしい空気をあまり身近に感じられ…
私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE vol.3「食べることは生きること?」 / 安達茉莉子
「食べることは生きること?」前号で著者は、「本棚づくり」を水路の中の小石と例えた。日常という水路の流れを止めていた小石が取り除かれ、一気に水が流れることで、彼女の生活は大きく変化し始める。――小石を拾…
ほんとのはなし/佐々木未来
本が好きすぎる人に贈る、最小の物語。 本を読みたい!本をつくりたい!本を食べたい!本に住みたい!ーー本屋・生活綴方の出版部より、ちょっと変わった本をお届けします。当店のこけら落としイベントとして202…
小さい本屋の小さい小説
普段帰りの遅い夫が、珍しくその日は早く帰った。手にはビニール袋を提げている。はい、と渡されて中を覗くと、ビニール袋の中には小さな魚がぎっしり入っている。 「魚、そんなにたくさんどうするの」 「飼おうか…
つくろい 堀道広が修理したもの / 堀道広
漫画家・うるし作家、堀道広さんが本屋・生活綴方と一緒につくったZINE。器やお盆、せんべいや鳩サブレーの金継ぎ、源氏パイと平家パイの仲直り継ぎなど、堀さん固有の「修理」の仕事に焦点を当てています。 価…
ひとりみんぱく45/松岡宏大【品切】
松岡宏大さんが世界中を旅して見つけた、また、なんの因果か手元に巡ってきた民藝品が一堂に会する“ひとり民族博物館”「ひとりみんぱく45」展。その名のとおり、“国立民族学博物館” 所蔵品級の珍しい品々を展…
日記集『八月二十九日、』/ 天野潤平
本書は天野さんが8月29日に当店で“一日店番”をするにあたり記念として制作されました。当初は購入者特典としてリーフレットサイズのブックリストを作ろうという話だったのですが、天野さんの熱意に圧され(なん…
私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE vol.2「本棚をつくる」 / 安達茉莉子(品切注文不可)
第二号のテーマは「本棚を作る」。ふつう生活必需品とは言い難い本棚を買うのではなく、著者は自分の手で作ることを決意する。木工業の経験がある本屋・生活綴方店長の鈴木雅代さんに教えを請いながらホームセンター…
私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE vol.1 / 安達茉莉子(品切注文不可)
部屋、生活は「幸福」が生まれる場所になり得る。 「どうせ死にゆくなら綺麗な部屋で豊かに死んでいきたい」と、知人が「生活改善運動」と称して始めた独自の運動に感化された著者が、自分の生活を少しずつ「自分に…
文集・先生
加藤直徳さんがつくる雑誌『NEUTRAL COLOR』の二号・学校特集がすばらしい。 その寄稿者のひとりに名を連ねる友人の矢萩多聞さんと、電話で感想を言い合っているときに「先生の話って尽きないよね。い…
点綴 vol.02【品切・重版予定】
潜在性のけもの/熱海凌【品切】
生活と人生と制作のバランスを保つのはむずかしい。Covid-19の感染拡大を防ぐため、たびたび発出される緊急事態宣言。部屋に閉じこもることを強いられるカタストロフのなかで、日記が文学作品と同等の重みを…