娘、実家にリーリーリーと叫ぶ

柏井優佳・あおきまみ

「リーリーリー!ゴー!」野球が分からないのに声がする。実家と距離を取る。これは両親もさみしさも自分も大切にするため。走りながら迷っている。このまま走り続けていてよいのだろうか。どんどん離れていたはずの実家であるホームベースは、いつの間にか自分の目の前にあって、束の間の安心できる場所として飛び込む。いつかホームベースは別のものに変わるかもしれない。それでもわたしたちは、またすぐに打席に立つのだ。(「おわりに」より)

「さみしい」という共通項に引き合わされたふたりの「娘」による共作エッセイ。

  • 編集 須賀紘也
  • 装丁 西平礼子
  • 協力 本屋・生活綴方

価格 

¥1,000

+税

在庫あり

出版社  雨季とプールBOOKS
判型   B6
頁数   52ページ