イベントチケット|哲学ア・ラ・モード

価格 

¥1,000

+税

在庫切れ

  • 開催日  2025年6月28日(土曜)
  • 時間   19時10分~21時10分
  • 会場   本屋・生活綴方
  • 参加費  1,100円(税込み) ※お茶とちょっとしたお菓子付き
  • 定員   10名
  • 持ち物  筆記用具

概要

哲学ア・ラ・モードとは?

「哲学ア・ラ・モード」は、日常にある身近な“問い”について、自分の声と、ほかの人の声を聞く時間を持ちながら、ゆっくりと考えを深めていく哲学ワークショップです。哲学的な知識がなくても、安心してご参加ください。問いに対してみんなの「わからない」を持ち寄る場所です。聴き合い、考え合う過程で、新しく使える言葉を発見できるかもしれません。

イベントの流れ

  • テキスト(あおきまみのショートエッセイ)を通して、今回の問いについて自分自身と対話する時間を持ちます。
  • 自己紹介&哲学対話の時間。参加するみんなと今回の問いについて対話をします。
  • 自分が印象に残った言葉をカードに書いて、みんなで振り返ります。

ファシリテーターより

朝起きて、身支度をしながら本を読む。出社して、働いて、夕方帰る頃には、日は沈んで、疲れ切った身体で家にたどり着くと、もうだめだ。息をつく暇もない日々が、なにも考えたくない誘惑を駆り立てる。なんとか重い腰をあげて、誰かと会っても、仕事の愚痴や恋愛相談、お金ややりたいことの話の順繰り。一つ一つに意味がないとは思わない。むしろ、そういう時間は楽しんでいることが多い。ただ、いちばん外側にいるわたしがのみこまれるまま、流されるままうなずき、その場限りの会話をしている。口から出た言葉が消費され、自分の深いところにある声がどんどん遠のくような気持ちになる。鵜呑みにする言葉を捉えなおし、ゆっくりと考えの足取りを留める時間がほしい。考えることから逃げる自分に抵抗したい。
「ひとりの人を理解するまでには、すくなくも、一トンの塩をいっしょになめなければだめなのよ」(須賀敦子『塩一トンの読書』)

言葉を理解するのも、巨大な塩の塊を一粒ずつなめる作業が必要になる。そうやって心の地に塩を蓄えたい。塩を味わう忍耐を身につけたい。きっと土壌の腐敗を防ぐことにもつながるはず。それを自分の声を聞く対話と他人の声を聞く対話でかなえられたらと思う。言葉が自由になり、考えが深まる瞬間を、そんな豊かな時間を過ごしたい。できれば、ひとりで。いや、みんなで。いやいや、やっぱりひとりで。この“みんなで”の場として、『哲学ア・ラ・モード』をやる。甘そうな名前なのに、実際はかなりしょっぱい集まりになる予定だ。

2025年4月18日 あおきまみ

ファシリテーター プロフィール

あおきまみ  哲学する作家

上智大学外国語学部英語学科卒業後、海外食品を輸入する仕事に携わる。著書に『つきあったら、クリスチャン』(生活綴方出版部)、『娘、実家にリーリーリーと叫ぶ』(雨季とプールBOOKS)。
Instagram: mmai.aoiro X: mamii_web

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