中国に対して特別な思いはなく、そして訪れる機会もなかったジャグラーである著者が、SNSで偶然目にした「ダーリー・フロウフェスト Dali Flow Fest」というジャグリングフェスティバルの告知に興味を惹かれ、中国・大理(ダーリー)を訪れることを決意する。道中さんざんな目に合いながらも、昆明を経由して大理へと至る。中国政府からの理不尽な仕打ちにめげず、手作りでフェスを企画した主催者の思い。主催者と参加者の役割を超えて運営される会場のあたたかさ。古城(グーチャン/旧市街)で出会った茶屋を営む青年が煎れるお茶の味と、ゆったりとしたお茶の時間。フェスで出会った友人シューと、その家族からの手厚い饗し。