からだが教えてくれた『東京の生活史』を読む

「本の中に自分を見つける。それが好きな自分でも嫌いな自分でも構わない。その時に響いた言葉は、自分のいまの状態を教えてくれる。」ある日悩んで手に取った『東京の生活史』を読んで、彼女は書きはじめる。

読むことで出会った、あの人の話ももこの人の話も。これは自分の物語ではないか。

「諦めることと変化することは、おそらく繋がっている。諦めたことで体が緩む。」痛みに人一倍敏感。世の中は嫌なことと苦痛と恐怖がてんこ盛りの世界。私は死ぬまで変わることはないだろう。そう思っていたが書くことによってからだがが変わり始めた。思いがけず出会ってきたひと、耳をかたむけ聞いた言葉。わたしが選び取り、手放してきたもの。諦めるという言葉にこんなに光を当てることができるのは、常に好奇心と明るさを持つ彼女の特権だと思う。

価格 

¥700

+税

在庫あり