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「一生懸命生きれば生きるほど空回りするすべての人に捧げます。」 わたしたちの生活は空回りに満ちている。 でもその空回りこそが、少し離れて見ると生活におかしみを与えていて、そのおかしみを多く見つけることができることこそ、生活力がある、ということなのかもしれない。
小原さんの文章は、なかなか重たい出来事が書かれているにもかかわらず、それをユーモアへとしなやかに変換させてしまう。何があったとしても「いま生きている」という強さが客観性を持ってそう書かせているのだ。
きょう起こった空回りにがっくり肩を落とす帰り道でも、自分にあんバターサンドとか食べさせて機嫌を直し、あれは無益でも徒労でもなかったと思い直させてくれるような力をきっと与えてくれます。
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