暑い日差しと熱気の中を歩いているぼくは、いつしか、この国は熱帯だから仕方がないのだとあきらめている。かといって自分の格好はTシャツにジーンズ、けして熱帯向きではない服装だ。上半身はさておき、下半身はもっと風通しの良いものがほしい。暑さの前に、ジーンズをあきらめるべきなのだ。――――今年こそは、タイパンツ!

昨年に引き続き、小鳥美茂さんのタイパンツ展を開催します。当店の展示に合わせ、今回もたくさんのタイパンツを用意しております。会期中に追加納品も予定しています。展示とはいえ、売れたらなくなってしまいますので、お早めにどうぞ。

※ 取り置き、オーダー、返品は受け付けておりませんのでご了承ください。

What’s タイパンツ?

もともとはタイで生まれたタイパンツ。ゴムもジッパーもない。紐だけでしばって穿く、ユニセックスでフリーサイズのタイパンツ。着物のように腰幅にあわせて布を巻きつけ、帯を締めるように共布の紐でしばって穿くパンツ。『リラックスウェアではなく、街でも穿けるタイパンツ』、をモットーに縫っている。生地の仕入れ、水通し、裁断、縫製までのすべてを、タイパンツ作家の小鳥美茂がおこなっている。一枚布を身にまとったような気軽さ。風通しもよく、はき心地のよさが特徴。ワイドタイプは前からみるとスカートのように、スリムタイプは一見普通のパンツのように見える、オリジナルのパターン。

開催概要

会期:2023年8月11日(金)〜28日(月)
営業:金・土・日・月 12:00 – 19:00 (火水木・定休)
会場:本屋・生活綴方 横浜市港北区菊名1−7−8 東急東横線・妙蓮寺駅徒歩2分
入場料:無料

プロフィール

小鳥美茂(ことりみも)

タイパンツ作家、1977年東京都生まれ。

遊びに行った葉山の海の家でタイパンツと出会い、空気をまとったような開放感と心地よさに魅了される。その後、オリジナルのパターンを考案して自分のために縫ったのが、タイパンツづくりのはじまり。

2009年、切り絵作家である夫の展示の一角でタイパンツを販売。その後、「みんなにもっとはいてもらったら?」という彼の一言で、2011年から本格的に制作と販売を決意。ビーチサイドのリラックスウェアとしてではなく、日常着として街でもはけるタイパンツを目指している。

2016年秋から2021年春まで、鎌倉・由比ヶ浜のギャラリー『BORN FREE WORKS』の企画・運営にたずさわる。

日常の出来事を書いたエッセイ本『Birdsong』(2020年)、4年半のギャラリー運営の日々を綴った著書『Sunny Side』(2021年)の出版ほか、ギャラリーでの対談を本にした『ちいさなお話会 Vol.1』(2022年)を本屋・生活綴方出版部から出版。

逗子市在住。ペンネームと勘違いされることの多い名前は、本名である。