夕暮れの遊園地で、夫が失踪した。
悲しみに暮れる女の前に、消えた夫の姿がいつしか点滅するように現れる。
ひとは日常のレーンを、いつの間にか踏み外しているのか。その境界はどこなのか。
動物ヨーチの不穏な光をたよりに進む物語を、美しくも暗示的な挿画がさらなる深奥に連れていく。
奇妙であやうく、白昼夢のような、これは恋の話。
小説〈タソガレ〉は、かとうひろみ と 佐々木未来による出版レーベル〈carrot cake press〉の第一弾刊行本です。

本展は、本屋・生活綴方で出会った作家ふたりによる作品展です。

開催概要

会期:2023年10月27日(金)-11月27日(月)
営業:金・土・日・月 12:00 – 19:00 (火水木・定休)
会場:本屋・生活綴方 横浜市港北区菊名1−7−8 東急東横線・妙蓮寺駅徒歩2分
入場料:無料

本の挿絵の原画やグッズ販売のほか、本屋・生活綴方展示記念の特典ペーパーの配布もございます。

11/12(日)トークイベント&読書会を開催

〈文章と絵が織りなす一冊をつくろう〉という思いから『タソガレ』は生まれました。carrot cake pressの発足から『タソガレ』の制作過程についてを縦軸に、参加者のみなさんが持ちよる〈絵のある本〉の話を横軸にしながら、本をつくること、物語を味わうことについて語りあいませんか。〈絵のある本〉の捉え方は自由自在、『タソガレ』を未読の方でも大歓迎。かとうひろみが手作りキャロットケーキを、佐々木未来が中国茶を淹れてお待ちしております。

  • 開催日  11月12日(日)17時開場、17:30〜19:00
  • 参加費  1800円(+税)手作りキャロットケーキ+中国茶つき
  • 話し手  かとうひろみ(小説家)+佐々木未来(イラストレーター)

プロフィール

佐々木未来 Miku Sasaki

北海道生まれ。グラフィックデザインとイラストレーションを中心に活動。単著に『日めくりと私』(ambooks)、『ほんとのはなし』(本屋・生活綴方出版部)がある。Instagram @mikusa

かとうひろみ Hiromi Kato

神奈川県生まれ。主に ZINE『るるるるん』にて中編小説を定期的に発表。主な作品は「未病」「コン、コン」「はちまんびきのけもの」
など。単著に『小さい本屋の小さい小説』(本屋・生活綴方出版部)がある。twitter @hiromikato