リソグラフ本の市|RIOSGRAPH BOOK MARKET

いまや世界中のアーティストがZINEづくりやアート作品のために活用するリソグラフ。欧米をはじめ、アジア各国の各地にリソ・スタジオが開業しています。リソグラフの発祥である日本では、学校や行政機関ではとくに普及しているものの、それはあくまで事務機器として、配布物を印刷する目的で使用されてきました。

本屋・生活綴方では5年前の開業とともにリソグラフを設置し、ほどなくそれを活用して出版物をつくり始めました。当時を振り返ると、いくつかの先駆的なスタジオを除けば、リソを自由に使える場所はあまり見当たらなかった記憶があります。しかしこの5年のあいだにスタジオが続々と増え、各地のブックマーケットを歩くと、リソで本をつくるひとがこの数年でぐんと増えたことを実感します。

リソで本をつくることの醍醐味は、色の鮮やかさ、混色、にじみ、かすれ、版ズレなどの偶然性はもちろんのこと、私は個人的に、自ら手を動かしてつくることにあると思います。印刷自体は当然リソグラフで自動的に行うわけですが、紙を捌いて給紙台に置き、印刷後に揃えて裁断し、丁合いしてホチキスなどで綴るまでの工程を、手作業で行わなければならないのです。当店の出版部でつくった本を手にしたお客さんから「手作り感があっていいですねぇ」とよく言われますが、すぐさま「手作り『感』ではなく、手作りそのものです」と答えるのはお決まりのやりとりになっています。

今回は、リソグラフでつくった本(雑誌やZINEも含む)を集めて展示販売をおこないます。

出店者

雨季とプールBOOKS / 10 years later / 手差ユニッツ / Magazine isn’t dead. / SUT店長 / 豆本イト / 金田悠 / 勝呂 亮伍 / niraco / むくどり洞 / NEIGHBORS / ゆみいしまる / ナンユエン(nengyuan) / 蜃気楼書店 / KAZENONE BOOK / 青木 直哉 / 蒼いびつ堂 / 山中散歩 / 西平礼子

開催概要

  • 日時:2025年1月24日(金)〜2月10日(月)
  • 営業:金・土・日・月 12:00 – 19:00 (火水木・定休)
  • 会場:本屋・生活綴方 横浜市港北区菊名1−7−8 東急東横線・妙蓮寺駅徒歩2分
  • 入場料:無料