『本当にはじめての遠野物語』原画展|終了

書籍『本当にはじめての遠野物語』原画展と題して、書籍の挿絵に使われた切り絵原画を展示します。また当店限定のリソグラフ複製版画を含めて限定オリジナルグッズの販売もおこないます。また、8月4日11〜13時に『本当にはじめての遠野物語』の著者である富川岳さんと民俗学研究者で、『やさしい民俗学』のポッドキャスター、岸澤美希さんをお招きするトークイベントを開催いたします(追ってご案内いたします)。

主人公はいない。
長編小説でもない。
ファンタジーでも、
迷信でもない。  
もう一つの世界をめぐる、本当の話。

「いま手にとっていただいている『本当にはじめての遠野物語』は、そんな僕のように数ページで断念してしまった人をはじめ、なんとなく知ってるけど読んだことのなかった人、またこの先もひょっとしたら読む予定のない人にこそ、読んで欲しいと思って書いた本です。読み方のコツや楽しみ方さえわかれば、絶対に『遠野物語』は面白い本、教材になる。そう確信しています。さあ、食わず嫌いは今日でおしまい。めくるめく物語の世界をのぞき込んでみましょう。」(「はじめに」から引用)

はじめまして。東京・千駄ヶ谷を拠点に活動しているクリエイティブオフィス『CAHCO』です。『CAHCO』は、アートディレクター・デザイナーの白水雄司と、アーティストの鳩乃羽子の二人で活動する小さなオフィスです。格好つけすぎない骨太な表現を目指し、日々奮闘中です。

この度、富川岳さんのデビュー作『本当にはじめての遠野物語』の制作を担当させていただきました。鳩乃が挿し絵制作を担当し、白水がデザインを担当しています。

挿し絵は、ほぼ前編切り絵で制作されています。『遠野物語』の原文を読み込み、遠野での取材合宿を敢行し、すっかり『遠野物語』にどハマりした鳩乃が、ひと堀りひと堀り入魂した重みたっぷりの切り絵を、白水がポップで親しみやすく、わかりやすくなるように心がけデザインしました。

今回の展示では、切り絵の原画だけではなく、実際の書籍でどのように表現されているのかを見ていただけるように設計しています。じっくりとお楽しみいただけたら幸いです。

概要

  • 日時:2024年7月26日(金)~8月18日(日)
  • 営業:金・土・日・月 12:00 – 19:00 (火水木・定休)
  • 会場:本屋・生活綴方 横浜市港北区菊名1−7−8 東急東横線・妙蓮寺駅徒歩2分
  • 入場料:無料

『本当にはじめての遠野物語』著者プロフィール

1987年、新潟県長岡市生まれ。広告会社spicebox / 博報堂(常駐)でプロデューサーとして勤務した後、2016年に岩手県遠野市に移住。Next Commons Lab共同創業を経て、恩師との出会いで『遠野物語』の世界に戦慄し、深く傾倒。以来、民俗学をベースとした様々なプロデュースや創作活動を行っている。また、「張山しし踊り」にて郷土芸能の舞手としても活動中。平地人と山人の両面を持ちながら文化振興に励む日々をおくる。初の単著、自費出版『本当にはじめての遠野物語』が10ヶ月で2,500部販売、重版。2023年度岩手県文化振興課政策メンター、遠野市観光協会理事。2024年『Forbes JAPAN 6月号』の特集「NEXT100」にて今注目すべき100人に選出。