本屋・生活綴方にある印刷機「リソグラフ」を使って、12人のクリエイターにひとり一枚ずつ(一ヶ月ずつ)カレンダーをつくってもらいました。10/30から翌月15日までの17日間(月水木定休)、本屋・生活綴方にて展示・販売をおこないます。
そういえば、リソグラフってなんでしょう。
―――リトグラフ?
いえ、リソグラフです。
“リソグラフ”という名称は知らなくとも、誰しもこのありふれた小さな印刷機を見たことがあるし、それによって刷られた印刷物に触れたことがあるはず。間違いなく、絶対に。―――というのも、学校で配布されたプリント。あれはほぼリソグラフによって刷られたもの。つまるところ職員室またはそこに隣接するコピー室には必ずリソグラフが設置されていました。数十〜数百枚の単位なら安価で早く印刷できるスグレモノで、教育現場では現在に至るまで重宝されつづけています。
いま、日本生まれのこの小さな印刷機の愛好家が、世界中で増えてきています。リソグラフ特有のかすれ、にじみ、偶発的に起こる版ズレや混色の味わい。また、省電力で動く構造と、環境にやさしいインク。世界各地で「リソ・スタジオ」が生まれ、アーティストたちはそこを拠点に作品をつくっています。instagramのハッシュタグ「#risograph」をぜひ御覧になってください。
本屋・生活綴方は本を売るだけでなく、屋号に掲げた「綴方」のコンセプトのもとに「綴〔つづ〕ること(書くこと/描くこと)」から「綴〔とじ〕ること(本をつくること)」のサポートを役割としています。その一環として、リソグラフを今年7月に導入しました。会員制にして、リソグラフを使用できる環境を整えつつあります。
今回の展示では、生活綴方に何らかのかたちでかかわったことのあるアーティストに声をかけました。ほとんどのひとは、リソグラフを使ったことがありませんでしたが、この機械をすぐに使いこなして、とてもおもしろい作品をつくってくれました。
展示しているカレンダーは、12ヶ月分一揃いで販売もします。価格は1300円です。
ご来場お待ちしております!
開催概要
- 開催日時 2020年10月30日(火)〜11月15日(日)
12:00 – 18:00 ※月水木定休 - 会 場 本屋・生活綴方
- 主 催 石堂書店
- 協 力 三輪舎
参加クリエイター
- 矢萩 多聞
- 小林 大悟
- 山内 尚
- 田中 晴暇
- 伊従 史子
- 野村 紘陸
- モノ・ホーミー
- スミコ
- 佐々木 未来
- SUMOGREE
- 久常 未智
- 山口 あき