アーカイブ配信販売中|トークイベント「本を売るだけで本屋ってことで本当にいいのか」

トークイベントは終了しましたが、アーカイブ配信を販売中です。以下のリンクよりご購入いただけます。

BOOKNERDの早坂さんとはじめてお会いしたのは、安達茉莉子さんの『私の生活改善運動』のトークイベントを盛岡で開催してもらった3年前の12月のこと。あの日、盛岡に到着したころにはすでに日が暮れていた。とても印象に残っているトークイベントだったし、そのあとに美味しい焼肉と冷麺を食べ、それなりに盛岡の夜を楽しんだのだが、翌日始発の新幹線で関東へ戻らなければならない徒労感を飲み込もうと櫻山神社の前で冷気を吸い込んだときに、その街の香りに懐かしさをおぼえてしまって、また近い将来に戻ってこなければならない理由を即座にこしらえる必要があった。岩手で何かやりましょう、という声がけが誰からどんなタイミングで発せられたかは覚えていないが、早坂さんはもちろん、その日の夜にも同席していた地域おこし協力隊のあまのさくやさん、安達茉莉子さん、そしてぼくら本屋・生活綴方メンバーでオンライン打ち合わせをしたのはまぁ早い段階だったのではないか。横浜のぼくらが岩手のイベントに協力しているのはこうした経緯で、それはもう早坂さんへの敬慕の念はつきないわけなのだが、一方で、毎年6月に本と商店街で早坂さんと会うたびに、そろそろうち(妙蓮寺)へお越しいただけませんか、と声をかけ続けてもなかなか来てくれなかったのは多少さびしい思いがあった。おひとりで店を切り盛りされて、しかも移転されてさらに忙しくなっただろうから、今年も難しいかな、と思っていた矢先に、とうとうこの夏、来てくれるという。

そういうわけで、BOOKNERDの早坂大輔さんが妙蓮寺にやってきます。12時から本屋・生活綴方恒例「ゲスト店番」としてレジ係をしてもらいますので、ぜひ遊びにいらしてください。

また、17時からはトークイベントを開催します。題して、「本を売るだけで本屋ってことで本当にいいのか」。

このタイトルにはいくつかの意味を込めました。ひとつは、本屋といっても、我々は本以外のいろいろなものを売るし、いろいろな本の売り方もする。例えばBOOKNERDといえば、本を売るだけでなく、くどうれいんさんをはじめとした本の出版も手掛けている(本屋・生活綴方も出版部がある)。本以外にも、BOOKNERDに行ったことはなくてもトートバッグは持っているというひともいるくらい、早坂さんのお店は本以外のものを売るのがとてもうまい。そして移転後はカフェを併設している。

もうひとつは、私達が本を売るとき、売買だけに限らない何かがそこに生じているという話について。本を売るとき、我々は本とお金を等価交換しているわけじゃないということ。きっと、愛情や信頼、安心といった概念に相似的なもので、根本的なところでいうとそれは売買ではない交換形式なのかもしれない。早坂さんが「本と商店街」で掲げている「ローカリティ」という理念にもつながると思う。本を売るという行為そのものに深く潜り、言葉にして、哲学をつくる試みをしてみたい。

聞き手は中岡祐介(三輪舎、本屋・生活綴方主宰)と鈴木雅代(石堂書店、本屋・生活綴方店長)が務めますが、座談会のようなくだけた場にしたいなと思っています。ご参加お待ちしております。

トークイベント概要

  • 開催日 2025年8月2日(土)
  • 時間  16:45開場、17:00開始(19時ごろ終了予定)
  • チケット
    • 現地参加+アーカイブ配信:1800円(定員15名)
    • アーカイブ配信:1500円(定員無制限)
  • お申し込みは以下のボタンからどうぞ。※チケット種別をお間違えなく!

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プロフィール

早坂大輔

〈BOOKNERD〉店主。1975年生まれ。サラリーマン生活、起業など紆余曲折を経て、2017年岩手県盛岡市に書店〈BOOKNERD〉を開業。書店経営の傍ら、出版事業も手がける。刊行物にくどうれいん『わたしを空腹にしないほうがいい』、Mai+Asako Ogawa 『東京』など。著書に半自伝『ぼくにはこれしかなかった。』(2021、木楽舎)、『いつも本ばかり読んでいるわけではないけれど。』(2021、BOOKNERD)、『コーヒーを、もう一杯』(2023、BOOKNERD)。