小林大悟 × 佐藤yuupopic「待てど暮らせど、サーカスはこない」展〔2020.9.11 – 9.27〕

2020年6月、世界的な人気を誇るサーカス集団であり、興行会社でもあるシルク・ドゥ・ソレイユが経営破綻した。理由は新型コロナウイルスの感染拡大による興行中止によるもの。コロナ禍において、サーカスができないのは仕方がない。ファンとしてはいつまで待てばよいのかと、気持ちがじりじりしてくる。待てば待つほど、もうサーカスはやってこないのだという自らの諦念との戦うことになる―――。


 9月11日(金)〜9月27日(日)に本屋・生活綴方ギャラリーウォールにて、画家・小林大悟と、詩人・佐藤yuupopicによる二人展「待てど暮らせど、サーカスはこない」を開催します。佐藤yuupopicさんは当店の開業当初より月一度の“店番詩人”としてかかわるスタッフでもあります。

開催概要

  • 開催日  2020年9月11日(金)〜27日(日)※月水木は定休
  • 開 廊  12:00 〜 18:00
  • 会 場  本屋・生活綴方ギャラリーウォール
         アクセスはこちら
  • 入 場  無料

ステイトメント

 本展は、先の3月29日(日)〜5月24日(日)に横浜/黄金町Art and Syrupにて行われた同展の巡回企画です。会場では前回展のために制作した詩画集『待てど暮らせど、サーカスはこない』および原画に加え、本屋・生活綴方の場の空気にあわせて二人でアイデアを出しあった、新しいコンセプトと作品を展示、販売いたします。

 小林と佐藤が最初に制作を共にしたのは1年前の春。2019年3月リリースの3rd.詩集『野球という名の、ひかりに似たもの』は《日常の中の野球》をテーマに、佐藤の詩に小林が挿画を寄せるスタイルにて生まれました。初めての共同制作に際し、アイデアを交わす過程を「セッション」と称し「異なる分野の作家同士」「予定調和ではない」「見たことのない何か」をキーワードに、1冊の本を作り上げました。

「今回は2度目のセッションにあたり、2020年3月現在の不安定な世情を背景に「本を作る」という枠組みを、小林の画に佐藤が詩を描き下ろす、前回とは逆のアプローチにて表現する試みです。画家×詩人のセッションによって「今、この時」に生まれる「新しい何か」の片鱗をお届けできたらさいわいです。(前回展ステイトメントより抜粋)」

 なお、展覧会と同名の詩画集の舞台は、会場‬の立地にちなみ、6月2日の開港記念日の前後の横浜。横浜スタジアムやホテルニューグランドなど、港の街の象徴となるランドマークをモデルにしたエピソードも含む詩×画の物語です。当初は「6月頃にはもろもろ収束を迎え、いつもの日常が訪れているだろう」などと楽観的な憶測のままにアイデアを出しあい、展覧会の準備を進めて行きました。

 しかしながら、先の緊急事態宣言の発令を受け、当初の予定より1日遅れで3月30日(月)より開催された後に、得もいわれぬ速さで世情が作品世界を追い越して行き、ご存知の通りのなかなか足を運んでいただきづらい状況に陥りました。そして、サーカスどころか、誰もが足を運ぶことが困難な状況のままに幕を閉じるにいたりました。

 そんな折に、本展の企画趣旨に賛同し、このたび機会を与えてくださった本屋・生活綴方監修で三輪舎の中岡祐介さん、ならびに不安定な時世の中で、先の展覧会を会期の最後まで続けてくださったArt and Syrupオーナーの加藤秀子さん、Art and Syrup+の高橋紀子さんに深い感謝を捧げます。あらためて今、同じ横浜の街から街へ移動するサーカスの巡業のように、ふたたびみなさまにお目見えする本日を迎えられたしあわせをかみしめています。

 何が正しくてそうでないのか。明確な尺度も答えもない中で、それぞれがそれぞれに配慮を重ねて暮らしている日々において。待てど暮らせど、なかなか先の見えない現状ではございますが、みなさまの元にじきにすべてが当たり前の明日が訪れますように。なにとぞご自愛くださいますように心より祈念申し上げます。

2020年9月
小林大悟
佐藤yuupopic

プロフィール

小林大悟(コバヤシ ダイゴ)
1990年 東京生まれ。多摩美術大学日本画専攻卒業。とびらアートプロジェクト アートコミュニケーター 第3期 修了。美術家・画家。絵画作品の展示・発表を中心にイラスト・絵本・ワークショップ講師など幅広く活動。近年は動物を描いた作品が多い。出版した絵本に「せんのりきゅう(大島絵本館)」がある。

佐藤 yuupopic (サトウ ユウポピック=yuu×popmusic)
1973年東京生まれ。東京造形大学比較造形専攻卒業。野球詩人。右投右打。
詩のレーベル「風神雷神や。」 運営。詩集出版の他、詩のリーディング・ライブやイベント出演など、声とことばに関する活動を行なっている。2007年1st.詩集『トランジッション』、2018年2nd.詩集『球春礼賛2017』、2019年3rd.詩集『野球という名の、ひかりに似たもの』発行。

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